確かに治療が難しい臓器では長期使用者が少なく、そうでない臓器では長くなっていますね。だから、この生存率が通常の治療によるものか、ワクチンによるものか疑問があるというのはよく分かります。ただ、ワクチン利用者はそんなことは承知の上でプラスアルファを期待して使っているわけです。また医師の多くも一定の効果を認めています。
私はデータでやや不足しているのは、20万人のうち2万人は3年以上生存としているものの、ワクチンを取りに来なくなった18万人を死亡として処理してしまっていることだと思います。18万人のうち、症状が改善ないし完治したため勝手にやめてしまった人が何万人いるかが追跡できておればもう少し説得力がある資料になったと思われます。データで示された奏効率は不明確なものを全て排除した一番厳しいものだと思います。
現在の累計利用者数は36万人に増えているので、もし新たな分類でデータを整理してくれれば多くの人の判断材料になると思われるのですが、これだけ人数が多くなると通常の臨床試験のように追跡調査をすることは事実上不可能だと思います。従って、薬事審議会で医学的議論をするためではなく、利用者が使うか使わないかをある程度判断するための目安として使うのであれば十分に役立つ資料だと思います。
|