やがて、昭和51年(1976年)9月、KKベストセラーズ社から「丸山ワクチン 癌を追いつめる」という、1冊の本が出た。
表紙裏には「丸山ワクチンに卓越したひらめきを感じる」という、英国「ザ・ガーデイアン」記者 ロバート・ワイマン氏の言葉が載せられ、丸山ワクチンが、世界から注目されていることを示していた。
ちょっと長くなるが、内容の一部を紹介しよう。
「…… この初期の治療患者のなかに、故河合良成氏(元小松製作所会長)のご親戚にあたる老婦人のOさんがいた。 1965年(昭和40年)8月頃だった。 ……
この患者は、結腸ガンで、お腹にひとりでに穴があき、そこから便が出てくるほどに重症だった。 ガンの末期であるから、患者はたいへんな苦しみようである。河合さんの一族は、何時から何時までは誰れ、何時までは誰れ、というように交代で患者のそばについていたが、患者の看護にみんなくたくたに疲れていた。 ……
ワクチンの投与で、お腹の穴が塞がってきた。あと2,3週間の生命といわれていた患者は、3ヶ月後には退院の運びとなったのである。 ……
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